おはようございます。
コレステロール値と投薬の疑問
現在あるコレステロール値の基準は、日本動脈学会で1987年にガイドラインで220以下と定められました。「コレステロールの理想値を150〜200とする。200は警鐘を鳴らすポイントであるが、220以上を薬物治療開始の目安とする」と言う内容でした。
それまでは、240あるいは250以上を治療の目安とするのが通説でした。
更に220以上の人に著しく心筋梗塞の罹患のリスクが上がるなど、新しいデータや疫学調査も無く、科学的根拠のないまま数値だけが220に下げられました。
この時期に何があったのか?
それは、コレステロールを下げる新薬の発売です。それは、現在でも使われているメバロチンを初めとするスタチン剤です。
コレステロール値を220以上に設定すると、40歳以上の検診者の半分が対象になります。240以上に緩めるとその対象者が半減し、260にすると4分の1と投薬対象がグンと減ります。
製薬会社の意図が大きく働いているようにも思えますね。
今日を素敵な一日にして下さい。
代表取締役 大竹野有一