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老化の化学⑤

2022年6月14日(火)の朝です。

おはようございます。


遺伝子によって作られるサバイバルシステムにスイッチを入れるサーチュイン酵素を働かせる方法としてカロリー制限がありますが、それ以外にも働かせる方法があるようです。


2匹のネズミを使っての実験で、1匹にはeNAMPTと言う酵素を注射して同じ条件で飼育しました。結果、人間で言うと80歳くらいになった時、eNAMPTを注射したネズミは若々しさを保っていたようです。


この老化を遅らせるeNAMPTは、人の体の意外な場所の脂肪に存在していたようです。

この酵素は神経細胞を支える重要な酵素のようです。機序は、生命の危機にさらされると脂肪よってeNAMPTが作られて、この酵素が脳の視床下部に届けられてMADと言う物質を作り、この物質によってサーチュインの働きが強められて脳から全身に老化を遅らせる指令が発信されるようです。このMADが脳の視床下部で十分な量が作られることが鍵のようです。

脂肪が少ない方は、eNAMPTが十分作れず、サーチュインの働きを活発化させるMADが十分な量を作れないようです。そのため、少しぽっちゃり型の体型の方の方が長生きするようです。


日々是好日、今日が素敵な一日でありますように。

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