おはようございます。
人間のルーツは、腸にあった。
生物が地球上に誕生した頃に遡ると、誕生したばかりの生物は1つの細胞で生きる単細胞でした。単細胞生物には、エサを取り入れる口のような構造として「細胞口」、エサを取り込んで消化・吸収を行う「食胞」、排出器官として「収縮胞」などがあります。
では、37兆2000億個の細胞を持つ人間は、どのように進化して行ったのでしょうか?
多細胞生物は、各細胞が独立して生存するのではなく、細胞同士が互いに密着して物資の交換や情報交換を行う事により、各個体が役割分担をし、組織を形成するようになったと言われています。そして、進化の過程で最初に作られた臓器は、心臓でも脳でもなく、「腸」なのです。
多細胞生物は、多くのエネルギーを必要とします。その為に生物を捕食してエネルギーを作り出す能力を獲得する為に腸が最初に作られたのです。原始的な多細胞生物は、触手と口と腸だけだったと言われています。
やがて、この腸が進化の過程で分化して様々な臓器に発展して行きます。栄養を蓄える細胞が腸から分離して肝臓になり、血中の糖分調整をするホルモンを分泌する細胞が膵臓に、食べ物を一時的に貯蔵する為の腸の前部が胃に、酸素を吸収する腸の細胞から肺へと進化して行きます。そして、腸の入り口にある神経の集合体が脳へと進化しました。
腸は、生物の器官の中で最も原始的で、あらゆる臓器の生みの親とも言える存在なのです。
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代表取締役 大竹野有一