何故、塩分を取りすぎると血圧が上がるのでしょうか?
- 2020年5月29日
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おはようございます。
何故、塩分を取りすぎると血圧が上がるのでしょうか?
太古の時代、生物は海水の中で生活していましたが進化により陸上に上がりました。陸上で生活するには体の塩分濃度を当時の海水塩分濃度と同じ0.9%にする必要があったのです。その為には塩分、水分の経口摂取を増やすか、または排泄を減らすしかありませんでしたが、陸上では困難でした。
そこで副腎から分泌されるホルモンのアルドステロンが尿からナトリウムの再吸収を促し、この過程で水分再吸収も促進されるので、結果的に塩分・水分の排泄を減らし、体の中を海水と同じ状態に維持することを可能にしたのです。
現代では、塩分が豊富に摂取でき過多になっています。そこで今度は、アルドステロンの働きが逆効果となり、体内の塩分濃度を上げて水分量を増やしてしまう結果になります。
すると血管内血液量が増え心拍質量も増えます。だから心拍質量×血管抵抗で測定される血圧が上がることになるのです。
腸内細菌達は、宿主の健康を守る為に余分な塩分を体内に取り込み、便と共に排泄してくれています。
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代表取締役 大竹野有一