おはようございます。
幹細胞について。
研究によって誕生した人工的な幹細胞には、胚から取り出した胚性幹細胞のES細胞と、人工的な多能性を持った幹細胞のiPS細胞があります。天然の幹細胞は特定の細胞にしか分化しないと言う限界を克服したのが人工的に作られた幹細胞です。
人工的な幹細胞の目的は、難病の患者に移植する細胞や組織(臓器)を人間の手で作り出す再生医療に役立てることです。
ES細胞は、体外受精によって作られた胚の中から、使われなかった余剰胚から作られる為、倫理的な問題があり、他人の胚から作る為に拒絶反応のリスクを持っています。
それに対し、iPS 細胞は自分の遺伝子と細胞から作られる為、倫理的な問題と拒絶反応を克服しています。
iPS 細胞は、2013年に目の再生医療の研究が始まり、2014年に加齢による目の疾患の加齢黄斑変性の治療に成功しています。現時点で、再生できる組織、器官を模索しながら研究が進んでいます。ただ、遺伝子を操作する為、癌化の恐れが懸念されるので安全性の研究が続いています。
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代表取締役 大竹野有一