おはようございます。
楽天グループのCEOの三木谷さんが、父親を膵臓癌で亡くしたことをきっかけに、2011年にアメリカ国立ガン研究所と米国国立衛生研究所の主任研究員である小林久隆先生の研究グループがネイチャーメディシン誌上で、開発を発表した「光免疫療法」に目をつけて、楽天メディカルで「アキャルックス」と言う癌の治療薬の製造認可を取得しました。
適応範囲は、切除不能な局所進行または、局所再発の顔から喉の間できた癌に限られますが、とても画期的なことだと思います。
光免疫療法は、特定の癌にのみ結合できる抗体に、道路標識や新幹線などの青色塗装で使われるIR700という化学物質を結合させ、特定の癌を標的にして結合させます。そして近赤外線を照射すると化学反応を起こし、結合した癌細胞のみを破壊します。
健康な細胞への影響が少ない為、副作用も少ない療法です。その後、破壊された癌細胞の内容物が組織内に飛び出すため、癌細胞を攻撃する免疫細胞を活性化させる効果が期待されます。
腸管免疫を高めれば、この光免疫療法の効果も高まると思います。
今日を素敵な一日にして下さい。
代表取締役 大竹野有一