おはようございます。
牛が草しか食べなくても、何故あれだけ大きな体を作れるのか?
牛には四つの胃があります。牛が草を食べると、まず第一の胃(ルーメン)に送られて、草の中にあるセルロースをルーメンの中の腸内細菌が、蟻酸・酢酸・プロビオン酸・酪酸・乳酸・コハク酸などの有機物と水素・炭酸ガス・メタンなどに分解していきます。この有機物が牛のエネルギーになります。
そして、牛は食べた物を口まで戻す反芻という行為をします。その行為で唾液と尿素が分泌され、ルーメンで尿素を腸内細菌がアンモニアに分解します。さらに別の腸内細菌がアンモニアを餌にして増殖します。その腸内細菌がルーメンにいる原虫の餌になります。
タンパク質を豊富に含んだ腸内細菌と原虫が、第四の胃に運ばれて胃と腸のタンパク質分解酵素によって消化され、アミノ酸に分解されます。そのアミノ酸が腸から吸収されて必要な所に運ばれタンパク質として再合成され、大きな牛の体を作っているのです。
人の体や動物は、体を作り、エネルギーを作るシステムがあり、腸内細菌が大きく関わっているのです。
今日を素敵な一日にして下さい。
代表取締役 大竹野有一