おはようございます。
癌とは何か?
京都大学大学院医学研究科の藤田恭之教授の研究で、がんになる細胞を極めて初期の段階で、周りの細胞が察知して取り除いていることを明らかにしました。
毎日人の体では、がんの予備群は数千から数万個生まれている可能性があるようです。それでも簡単にがんにならないのは、細胞社会に驚きの防御システムがあるからなのです。がん予備群の細胞が増殖して増えていくと、周りの正常な細胞が察知してスクラムを組み、がん細胞を弾き出してしまいます。この防御システムを細胞競合と呼ぶそうです。
細胞社会にも秩序があり、それから逸脱した細胞は弾かれるのですね。ただ、細胞競合が起こる為には、細胞が健康であることが大事なのです。例えば、肥満は細胞競合のパワーを低下させてしまうようです。
また、研究を進める中、がん化した細胞が元の細胞に戻ることもあるそうです。その機序はまだ解明されていないようですが、その解明によって、がんを飼い慣らす方法が開発される可能性があるようです。上手く付き合えたら良いですね。
今日が素敵な一日にして下さい。
代表取締役 大竹野有一