おはようございます。
睡眠と腸内細菌叢
慶応大学医学部腎臓内分泌代謝内科の研究で、腸内細菌が睡眠に関わっている事が分かってきました。2017年の腸内細菌学雑誌より抜粋。
睡眠は、中枢の時計遺伝子の支配を受ける概日リズムにより制御されているそうです。そして、腸管も時計遺伝子による制御を受けていて、腸内細菌の組成と機能にも概日リズムが認めらており、時差症候群や睡眠時間制限などによる睡眠障害は、腸内細菌の概日リズムに変調をもたらして腸管バリア機能を低下させてしまうようです。その事が、宿主のエネルギー代謝異常症の原因となったりしています。規則正しい食事は腸内細菌の概日リズムを回復させて、中枢時計との同調を促し,睡眠障害の改善に繋がる可能性があり、腸内細菌を介した睡眠障害の治療も期待されているようです。
1970年代の研究で、腸内細菌の細胞壁由来のムラミルペプチドが睡眠を促す睡眠促進物質である事が見出されています。
腸内細菌が作る短鎖脂肪酸が腸内バリアを強くする事が良く眠れることに繋がっていくのです。
今日を素敵な一日にして下さい。
代表取締役 大竹野有一