2022年7月1日(金)の朝です。
おはようございます。
NHKのクローズアップ現代で腸内細菌が取り上げあられていました。
腸内細菌群の働きや、作り出す成分が人の健康に大きく関わていることが分かりはじめており、医療の世界でも注目されてきています。
治療にも応用していこうと研究が進み、中でも潰瘍性大腸炎の糞便移植が有名です。糞便移植とは、健康な人の便に含まれている腸内細菌を取り出して患者さんの腸に根付かせるというものです。
まず、患者さんの持っている腸内細菌(潰瘍性大腸炎の患者さんには特定の悪玉菌が多く棲んでいます)を抗生物質などで排除していきます。
そして、健常者の腸内細菌を入れて、新たな腸内フローラを構築しいく方法です。この方法では、劇的に効果がみられる方と、少ない方がいるようです。今後、研究が進めば更に効果のある糞便移植が可能になってくると思います。
また、癌免疫療法においても、効果のある人が2割程度だったのが、ある腸内細菌がいると、免疫療法に使われる免疫細胞が活性化して癌細胞を叩いていく作用が増していくそうです。
腸内に棲む腸内細菌の中には、優れた働きを持った菌株が存在しているのです。
日々是好日、今日が素敵な一日でありますように。