おはようございます。
薬を知る。
薬は体にとって異物である為、体内に長く留まると毒性が出るなど、良くない反応を起こします。そのため、薬は肝臓の薬物代謝酵素(チトクロームP 450)で解毒されて、薬を酸化して効力を低下させます。そして、水に溶けやすい状態に作り変えられ腎臓を経て尿として体外に排泄されます。
アルコールも、薬と同じようにチトクロームP450で解毒されます。アルコールを毎日飲んでいると体内のチトクロームP 450の量が次第に増えていき、薬を飲んだ時に薬の分解が早まり効きにくくなったりすることがあります。また、薬とアルコールを同時に飲めば、アルコールの分解が優先されて薬の解毒は後回しになり、高い濃度のまま肝臓を通過して薬が効きすぎてしまったりします。
さらに、アルコールには、中枢神経抑制作用や血管拡張作用があり、抗うつ剤・睡眠鎮静剤・抗精神薬などと飲むと、眠気、だるさ、注意力の低下を起こしたり、血圧降下剤と飲むと血圧が下がりすぎたりします。
腸内細菌が作るグルタチオンで、アルコールの分解は早くなります。
今日を素敵な一日にして下さい。
代表取締役 大竹野有一