鈍行列車
- Sales Biota
- 2022年1月28日
- 読了時間: 1分
おはようございます。
鈍行列車
ある旅人が、急ぐ旅でもなく鈍行列車に乗り込みました。そこに松葉杖を持った子を抱えた母親が乗って来ました。そして、その旅人の向かいにその母子は座りました。
旅人は、その母子に興味を持ち話しかけていきます。
「お子さん、松葉杖での移動大変ですね。どちらまで行かれるのですか?」
母親は答えました。
「終着駅までです」
旅人は話を続けていきます。
「え!快速や急行で行った方が早く着けるのではないですか?」
母親は答えます。
「はい!快速や急行の方が早く着くことはできますが、夕方には終着駅に着くことはできます」
旅人は心配して話を続けます。
「お子さんの為にも早く着いた方が良いのではないですか?」
母親は答えました。
「この子は障害を持っています。この先の人生どんなに努力しても多くの人に追い越されていきます。でも追い越されてもいいのだよ、必ず終着駅には着くから、快速や急行では見えなくても、鈍行列車だから見える景色があるんだよということを教えてあげたいのです」
旅人は暖かい心に包まれて旅を続けていきました。
今日を素敵な一日にして下さい。
代表取締役 大竹野有一