おはようございます。
体の各器官に酸素や栄養を送り、不要な代謝物を回収する為には、各器官に常時血流を供給する必要があります。その為に、心臓はポンプの力で全身に血液を送ります。その時に動脈の内壁に圧がかかります。その圧を血圧と呼びます。血管壁には圧を感知する圧受容器が存在し、その受けた圧が脳に伝わると、交換神経や副交感神経が働き血圧を上げたり、下げたりと調節します。この圧受容器による調節は、秒単位で作動しているそうです。
血圧は血液量によって変動し、出血などで血液量が減少すると、血圧の低下を圧受容器が察知して、延髄の循環中枢と視床下部に伝えらます。すると下垂体後葉から抗利尿ホルモンが分泌され、腎臓に作用して尿の量を減らして血圧を保とうとします。
血液量の減少は、体に大きなストレスをかけます。腎臓の糸球体近接細胞が刺激され、レニンという酵素を分泌し、色々の工程を経て、腎臓に作用して尿中へのナトリウムと水分の排泄を減らします。さらに視床下部に作用して喉の渇きを引き起こし、水分補給を促します。このように血圧を調節しようとしています。
今日を素敵な一日にして下さい。
代表取締役 大竹野有一