おはようございます。
1980代半ばに見つかったリンパ球の仲間があります。それは、NKT細胞(ナチュラルキラーティー細胞)と言ってNK細胞とT細胞の両方の特性を持ったリンパ球です。
NKT細胞は、活性化して単独でがん細胞を殺したり、転移を抑えたり、他の細胞に働きかけてがん細胞を殺すように仕向けたりしているようです。
理科学研究所と千葉大学は、iPS細胞を利用した実験で、NKT細胞を大幅に増やすことに成功したそうです。そして、そのNKT細胞を使ったマウスの実験で、がんの再発と転移が抑えられることが分かったそうです。
NKT細胞の働きには、まだまだ不明な所も多く、マウスの実験では、がんに対する有効性が分かりました。人にも適応して、がん患者の体のNKT細胞を取り出して、増やして体に戻すことができれば、安全にがん治療に役立てられますね。
病気を治すのは、自分の体が持っている力をいかに活性化できるかです。腸内細菌が作る物資は、NKT細胞の活性化にも働いているのです。
今日を素敵な一日にして下さい。
代表取締役 大竹野有一