top of page

薬の話⑦

おはようございます。


薬の話


薬の多くは口から入り、消化管の消化酵素や腸内細菌の働きで人に優しいものにされたりして、小腸から吸収されていきます。そして、門脈を通り肝臓へと運ばれていきます。さらに肝臓の薬物解毒酵素によって薬効が弱められます。


その弱められた薬効成分が心臓に運ばれて、そのポンプの働きで血管を通して全身に運ばれていき、血濃度が上がり作用していきます。そして、余分な成分は腎臓から排泄されます。ところが全身に薬効成分が周るので患部以外に作用すれば副作用として現れます。薬の多剤投与は、肝臓での解毒作用を下げてしまい、よりきつい薬効成分が全身を周り出していき副作用も大きくなっていきます。


また、薬効成分の組み合わせによってはさらに副作用が増幅していきます。血圧降下剤と血糖降下剤の多剤投与で、酷い場合は意識消失や昏睡状態に陥ることもあります。血液サラサラと表現されている血液抗凝固剤のワーファリンなどと痛風で出す薬の尿酸生成阻害薬の組み合わせで、作用が増幅し出血が止まらなくなり少しの出血が命取りになる事もあります。


知識を持って、自分の体を守っていきましょう。

閲覧数:191回
bottom of page